人に優しくとはいうものの、
いざするとなると難しい。
そんな余裕なんて、と思うこともある。
ぼくの行動は割と機嫌に左右されてしまうので、時折意地悪な顔が出てきたりする。差し伸べようとした手を、めんどくさい、と引っ込めることがある。そもそも無視してしまうこともある。人に向ける善意が尽きているときなんかはそれだ。
つまり余裕がなければ人に優しくなんて出来ないのだ。
人に優しくすることは当たり前の感覚であり、わざわざ気合を入れてするほどのことでもない。それは理想論だ。高度な規範意識とでもいうのか。
でも僕らは人間。感情の動物だ。時折己をコントロール出来なくなることくらいある。そのとき優しく出来ない自分が顔を出す。エゴイスティックに微笑み、いじわるを撒き散らすのだ。
ということは、だ。
逆に言えば、人に優しくするために余裕が必要なのだ。己がハッピーでなければ、人に優しくなんて出来ない。これは現実だ。
優しくする対象は、人だ。自分も含まれている。
人に優しくなるべきだ。人に優しくするために。